ジャッキーのSP回顧録が発売2週間でアマゾン総合51位!

邦訳が出たら読みたいな、たぶん自分は訳者に指名されないだろうから、誰か訳してくれないかなという洋書をご紹介します。

第1回は“Mrs. Kennedy and Me: An Intimate Memoir”

Mrs. Kennedy and Me: An Intimate Memoir

Mrs. Kennedy and Me: An Intimate Memoir

1961年に大統領に就任し、1963年にダラスで凶弾に倒れたジョン・F・ケネディ大統領。ファーストレディ、ジャクリーン夫人のSPをつとめ、通算5名の大統領のボディガードとして奉職したClint Hill氏の回顧録です。

2012年4月に発売後、5月1日現在、Amazon.comで回顧録・伝記部門の第7位(ちなみに8位がジョブズ)というベストセラー。なんだかんだ言ってもアメリカ人はケネディ家ものが好きなんですね。ジャクリーン夫人の後半生はけっして“お手本”と呼べるものではなかったかもしれませんが、彼女のファッションセンスやライフスタイルは日本の女性にも大きな影響を与えました。いまだに女性誌で“わたしたちのお手本は、やっぱりジャッキー!”みたいな特集が組まれるほどですから。

アメリカの読者層は40代以降の女性が中心のようです。☆2つの辛口評価が1件、それがなんと「この本は文字が小さい! おかげで新しい老眼鏡を買う羽目になったわ!」と、どこをどう突っ込んでいいのかわからない逆ギレコメントで、ああ、お気持ちよーくわかりますとうなずくわたくし。邦訳化の際は大きめの活字でよろしく>編集者のみなさま

Look Inside!でざっくり中を見てみたところ、まあ無難な内容。ジャクリーン夫人に心酔したボディガードがうつくしいおくさまとのうつくしいおもいでを語っています。とはいえ聖女とはほど遠いジャッキーのことですから、ちらちらとわがままで自己中なおくさまへの愚痴もあったりして。

ホワイトハウスの住居部分の描写は、テレビドラマ“The West Wing”とどっちが真に迫っているか――ぐらいかな。

ジャクリーン夫人のSPといえば、ダラスで起こった発砲事件を思い出さずにはいられません。Look Inside!では当該章は読めないように加工されています。読者レビューを見ると、あ、やっぱりここに注目していた人がいました。予想どおり、ケネディ大統領の被弾にとっさに動いたのがHill氏だったわけですが、肝心の部分の記憶があいまいではないかとの指摘がありました。もう50年近く経っていますし、言ってはいけないことだってあるでしょうし。

この本のデータを探している間、ホイットニー・ヒューストンの“あの曲”が脳内でエンドレス再生されていました。

なーんかすでにだれかがどこかで日本語に訳しているような気がします。どなたかわかりませんが、がんばってください。